ドラマ「トッケビ」の登場人物たちに一部なぞらえつつ、独自の世界観を兼ね備えたキャラクターたち。それぞれの生い立ち、6人の仲間のオリジナルストーリーに注目。
そこは、人間と神、すべての者が共存する3つの世界。
第1の世界は『神々と霊魂以外のすべての者たちが住む世界』。第2の世界は『霊魂たちが住む世界』。そして第3の世界は『神々が住む世界』。第1の世界でその生涯を終えると、第2の世界、または天国へと行くことになる。これらすべての世界には、一つだけ規律があった。それは『いま住んでいる世界に満足し、他の世界に干渉してはならない』という神の定めたルールだった。
ボグルジェルは第3の世界の神の子として生まれ、ブラックハグは第2・第3の世界の狭間、天使の世界に住んでいる。チークホンとペティペルは第2の世界に住み、そしてトリキャットとポイパットは、第1の世界で平凡に暮らしていた。しかしボグルジェル、ブラックハグ、チークホン、ペティペルは自分の世界に満足できず「幸せになりたい」と思い、それぞれ旅に出た。
そしてついに彼らは幸福をもたらすという『ハッピーの木』を、第2・第3の世界の狭間で見つける。そこで彼らは出会うが、幸せを得ることはできなかった。しかし、幸せになりたいという目的はみんな同じ、そう思った彼らは第1の世界へ行けば幸せになれると信じ、みんなと一緒に第1の世界へ降りることに。
そうして第1の世界を旅していたある日、ボグルジェルは危機に直面したトリキャットを助ける。しかし、それは『他の世界に干渉してはならない』という神のルールに反していた。神の怒りを買った彼らはそれぞれ元の世界に戻されるが、そのことに腹を立てたボグルジェルはひとり姿を消した。残された者たちもボグルジェルを探すため、再び自らの世界を飛び出した。
時を同じくして、第1の世界の豆の村を飛び出したポイパットは「ハッピーの木」でボグルジェルを見かける。なんとボグルジェルは「ハッピーの木」でメミルムク(蕎麦豆腐)を被り変装した姿でひっそりと暮らしていたのだ!いつもひとりぼっちの彼を可哀想に思ったポイパットは彼に声をかけた。「僕がキミの友達になってあげるよ!」
ボグルジェルは一方的に自分につきまとうポイパットに少し呆れて面倒だったが(よりによって嫌いな小豆!)、無垢な彼にいつしか心を開き、やがて平穏で楽しい毎日を二人で過ごすようになる。
そんな折、ブラックハグ、チークホン、ペティペル、トリキャットたちも、ついにボグルジェルを見つけ出す。しかしボグルジェルがいつものカリスマ溢れる姿(ボグルジェル・ブルー)ではなかったため、彼らは驚き、変装した姿がかわいくてたまらず撫でてしまう。この様子を見たポイパットは、ボグルジェルがいじめられていると勘違いし、叫んだ。「ボグルジェル!心配しないで!僕が守ってあげる!」
仲間たちはポイパットの勘違いに笑い転げ、ボグルジェルも困り果てて苦笑するばかり。そこでボグルジェルは元の姿に戻り、ポイパットに正体を明かした。ポイパットは突然のことに驚いたが、すぐに状況を理解し、この素敵な仲間たちと一緒にいたいと思った。
果たして彼らは、“幸せ”になれるのだろうか?